「INVOY」は、FINUX株式会社が運営している請求書プラットフォームです。INVOYを活用すると、請求書の発行、受取、支払いまでを素早く簡単に可能にできるようになります。本記事では、その中でも「請求書カード払い」に特化して、利用方法や口コミや評判、メリット・デメリットについて解説します。
INVOYの請求書カード払いとは
INVOYの請求書カード払いは、銀行振込での支払いを求められている請求書をクレジットカードで決済することで、支払いを最長60日の先延ばしができる機能です。取引先に知られずに利用でき、資金繰りの改善につながります。
INVOY請求書カード払いの登録方法
INVOYのクレジットカード請求書決済サービスを利用するには、無料の会員登録が必要となります。
アカウント登録
INVOYの公式サイトから、メールアドレスおよび任意のパスワードを設定して会員登録をします。「Google」「 LINE」「Apple」「Yahoo」「Facebook」のアカウント連携により会員登録が可能です。
支払設定
無料会員アカウント登録後、ログインして支払設定を行います。ここでは、決済に利用するクレジットカードの情報を登録します。利用可能なクレジットカードは、「VISA」「MasterCard」「JCB」です。ただし、JCBブランドで発行されているプリペイドカードは利用できません。
INVOY請求書カード払いの利用方法について
INVOYに登録し、請求書をクレジットカード利用して支払いを先延ばしする方法について紹介します。
振込データの作成
支払先の振込データを手動で作成します。
カード払い
振込依頼ページより、作成された振込データから振込先を選択し、3Dセキュアに対応したカード情報と振込依頼人名を入力・確定します。
3Dセキュアとは、なりすましを防止する役割を担っている、本人確認サービスのことです。カード決済時にカード番号や有効期限、カード発行会社にあらかじめ登録されているパスワードを入力することで、本人であることを確認します。
振込依頼の完了
INVOYは、入力した内容を確認し、3営業日以内に指定した振込先口座に入金します。
INVOYの口コミ・評価
INVOY請求書カードを利用している事業者からはどのような口コミや評価があるのでしょうか。Webサイトより引用します。
支払いをINVOYカード払いを利用できる事により、売掛金が入金される前に払う事ができるようになり資金繰に非常に助かっています。ファクタリングより、面倒な書類提出がないのでとても使いやすいシステムだと思いました。 (法人、卸売業・小売業) |
審査がないので、必要書類の提出がないことが好評のようです。
他社の類似サービスと比べて、入力方法も簡単で項目数も少なく利用しやすいです。支払先への着金も早いので通常の振込と同じ感覚で使用できます。 (個人事業主、サービス業) |
入力項目が他社と比較して少ない点が喜ばれているようです。振込日は、利用者では指定できないので、余裕をもった手続きが必要といえるでしょう。
資金繰りに有利になることもありますが、カード払いできない支払いをカード払いにできるのでクレジットカードのポイントがたまるので利用させてもらっています。 (法人、歯科医業) |
資金繰りに余裕をもたせると同時に、クレジットカードでの支払いなのでポイントが貯まる一石二鳥の利用方法ですね。
INVOY利用のメリット4選
INVOY請求書カードを利用することで得られるメリットとして以下の4点があるので、順を追って解説します。
- 最大60日支払いの先延ばしができる
- カードでの支払いのため、1日で支払いが終了できる
- 審査がなく無料で利用可能
- 法人・個人事業主どちらも利用できる
最大60日支払いの先延ばしができる
請求書の支払いをカードで決済するため、請求書の期日によっては、最大60日の先延ばしが可能です。
売掛先からの入金が遅れたり、売上の入金予定日より早く支払日が来たりすると、資金繰りが厳しくなります。INVOYを利用することで、売上金の入金前の支払いであっても、買掛先に迷惑をかけずに支払いが可能です。カード決済であるので、請求書の支払日とカードの締切日との兼ね合いによっては最大60日の先延ばしが可能となり、資金繰りに余裕が生れるでしょう。
カードでの支払いのため、1日で支払いが終了できる
請求書の支払日は、取引先ごとに異なる場合が一般的です。INVOYのサービスを利用することで、1日で支払いが終了できるメリットがあります。
取引先ごとに支払いを行うと、経理の仕訳を都度行わなければなりません。振込であれば1社ごとに手数料もかかり、誤って振り込んでしまうリスクもあります。
INVOYを活用すれば、カード利用で支払いが1日で終わり、誤った振込も発生しません。
審査がなく無料で利用可能
INVOYに登録することで支払いの先延ばしが可能となるので、INVOYが与信判断のため審査があっても不思議ではありません。
しかし、INVOYのサービスは、審査がありません。手持ちのINVOYが指定するクレジットカードを保有し、INVOYに登録すれば利用可能です。
資金調達のため、金融機関に融資を申し込んで審査が通らなくても、保有のクレジットカードをINVOYに登録することで、審査を受けずに資金繰りの見直しができるでしょう。
法人・個人事業主どちらも利用できる
INVOYの請求書カード払いは、法人・個人事業主、どちらも利用できる点もメリットといえそうです。一般的に、個人事業主は法人と比較し、審査が厳しいとされています。金融機関より審査が厳しくないとされるファクタリングでさえ、個人事業主の利用を断っているケースがあります。INVOYのサービスは個人事業主にとって、資金繰りをサポートする機能として役立つのではないでしょうか。
INVOYのデメリット4選
一方で、INVOY請求書カード払いにはデメリットもあります。
以下の4点があるので紹介します。
- INVOYの会員登録が必須
- 決済手数料が必要
- 振込日の指定ができない
- カードの利用可能額以上の利用ができない
INVOYの会員登録が必須
INVOY請求書カードを利用する場合、INVOYに会員登録することが必要です。その点を手間に感じる方には不向きと言えますが、請求書カード払いサービスは、他社のサービスでも登録が必須になっています。請求書カード払いに魅力を感じているのであれば、INVOYに限った話ではないため、会員登録するのが良いでしょう。また、クレジットカード情報を提示することに不安を感じる方もいるかもしれませんが、これも同様に、請求書カード払いのサービスでは当然に必要になる手順です。それに抵抗を感じる方は、請求書カード払いを利用せず、ファクタリングなどの活用をおすすめします。
決済手数料が必要
INVOYのサービスを利用した場合、請求金額以外に3%の決済手数料が必要です。請求書をカードで決済した取引先の数だけ手数料はかかります。
支払いの先延ばしに役立ちますが、利用するごとに手数料がかかるため、収益を圧迫するリスクも考慮しながらINVOYのサービスを利用するのがいいでしょう。
振込日の指定ができない
利用者は、INVOYのサービスを利用して、3営業日以内に取引先に入金されます。しかし、利用者が振込日を指定できません。そのため、支払日まで日数的に余裕がない場合、支払日を超えての入金となるリスクがあります。支払日を超えて取引先に入金された場合、取引先からの信用を失いかねません。
INVOYのサービスを利用する場合、入金手続きは余裕をもって行うのがいいでしょう。
カードの利用可能額以上の利用ができない
INVOYのサービスは、少額から高額まで利用は可能ですが、登録されているクレジットカードの利用額までしか利用はできませんので注意が必要です。例えば登録されているクレジットカードのカード利用可能額が100万円の場合、100万円を超える請求書の支払いには対応できません。また、現在クレジットカードを利用している場合は、利用限度額から現在利用額を差し引いた金額までが請求書カードの最大利用額となります。利用者は、登録しているクレジットカードの利用額もチェックしておく必要があるといえそうです。
INVOYの運営会社について
INVOYは、FINUX株式会社が運営しています。会社概要は以下の通りです。
【運営会社概要】
会社名 | FINUX株式会社 |
代表者 | 代表取締役 澤岻 優紀 |
事業内容 | クラウド請求管理サービス「INVOY」の企画・開発・提供等 |
資本金 | 100万円 |
住所 | 〒107-0062 東京都港区南青山一丁目15番41号 VORT南青山II 3F |
URL | https://www.invoy.jp/ |
設立 | 2018年1月23日 |
株主 | OLTA株式会社 100% |
INVOYまとめ
INVOYの請求書払いサービスは、支払いを最長60日先延ばしできるサービスです。融資などにより資金調達を行う場合、通常審査がありますが、INVOYのクレジットカードによる請求書の支払いには審査がありません。無料で登録でき、カード決済してから3営業日以内に取引先に振込されます。審査の手間なく、資金繰りにゆとりを、と考えている方はINVOYのサービスを検討してみてはいかかでしょうか。