今回は「未収金(未収入金)」について。商品を掛取引で販売した場合は、「売掛金」という勘定科目で処理をしますが、「商品以外のもの」を売却した場合は「未収金(未収入金)」の勘定科目で仕訳をします。未収金は、後でお金をもらえる権利のため、貸借対照表の資産に分類されます。ではさっそく、未収金の仕訳を紹介します。
貸借対照表とは何か~資金の調達元と運用先が分かる決算書~
貸借対照表は決算書のひとつです。貸借対照表とは、調達した資本を、どんな資産を運用しているのかを表しています。貸借対照表を読めば「集めたお金で何を買ったのか」…
目次
商品以外のものを売却した場合の仕訳
例)不要になったパソコンを10,000円で売却し、代金を後日受け取ることにした
借方 | 貸方 | ||
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未収金 | 10,000円 | 雑収入 | 10,000円 |
商品以外のものを売却し、代金を後日受け取る場合は「未収金」という資産が増加したと考え、借方に未収金を記入します。
未収金を受け取ったときの仕訳
例)パソコンを売却した代金を後日現金で受け取った
借方 | 貸方 | ||
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現金 | 10,000円 | 未収金 | 10,000円 |
代金を受け取ったときは、「未収金」という資産が減少するため、借方に未収金を記入します。
未収金と売掛金とを分ける理由
「未収金」は代金を受け取る権利のことを指し、「売掛金」と同様の意味合いがあります。では、なぜわざわざ区別をしているのでしょうか? その理由は、会社や店舗の営業活動(商品の売買)で生じたお金か、それ以外かを区別するためです。
上記の仕訳のように、会社の備品であるパソコンを不用品として売却し得たお金は、売上にはなりません。しかし、中古PCショップでパソコンを売却(販売)してお金を得た場合は、店舗の営業活動による売上になります。こうしたお金の流れを明確に把握できるよう、それぞれを区別しているというわけです。
売掛金とは何か~掛取引の仕訳、回収管理について~
ビジネス上の売買取引は、現金商売でないかぎり、掛取引になります。この掛取引がされた場合、販売した側は「売掛金」、仕入れた側は「買掛金」という勘定科目を使って会計処理します。今回は、売掛金の仕訳について解説します。
未収金(未収入金)まとめ
今回は、商品以外のものを売却した場合の仕訳で使う「未収金」について解説しました。会社や店舗の経営状態を適切に把握・分析できるよう、「未収金」と「売掛金」の違いをしっかり理解して、正しい仕訳を心がけましょう。