社債とは何か~種類と株式との違いについて簡単に解説~

社債とは何か~種類と株式との違いについて解説~

社債は、企業が資金調達の際に発行する有価証券の1つです。投資家から資金を集めるという意味で株式と似ていますが、社債には利息の支払いと元本の返済義務があります。今回は、社債の種類と、株式との違いについて簡単に解説します。

目次

社債の3つのポイント

  • 社債は資金調達の手段の1つで、投資家に対して有価証券を発行する。
  • 社債には5種類あり、一般的なのが普通社債(SB)。
  • 社債には利息の支払いと満期時の償還の義務があるため、発行企業では負債に分類される。一方の株式では義務がないために純資産に含まれる。

社債には主に5種類ある

社債には様々な種類がありますが、主な社債は5つです。普通社債、転換社債型新株予約権付社債(旧、転換社債)、新株予約権付き社債(ワラント債)、劣後債、電力債があります。それぞれの内容について紹介します。

普通社債(Straight Bond)

普通社債(SB:ストレートボンド)は、一般的に活用される社債です。満期に償還されるまで、利息が支払われる通常の社債です。利息の利率は、信用会社による社債発行会社への格付けによって上下する傾向にあります。

転換社債(Convertible Bond)

転換社債は、以前の呼称です。現在、正式には「転換社債型新株予約権付社債」と呼ばれます。その名称のとおり、転換社債とは、一定の条件を満たした際に社債発行会社の株式と交換できる社債です。その他の仕組みは普通社債と同じで、利息の支払いもあります。ただし、株式と交換できるというメリットがあるため、普通社債よりは利息が低くなる場合があります。

ワラント債(新株予約権付き社債)

ワラント債も、新株を購入する権利が付いている社債です。ただし、転換社債とは権利の内容が異なります。ワラント債の場合、社債発行会社の株式を一定の株価(金額)で購入できる権利が付属しており、株式と交換できるわけではありません。ワラント債の保有者が株式を買いたい場合には、新たに資金を拠出する必要があります。なお、この株式を購入する権利だけを第三者へ売却することも可能です。

劣後債

劣後債は、ハイリスクハイリターンの社債です。劣後という言葉のとおり、劣後債の債権者に対する債務は、優先順位が他の社債よりも低くなっています。たとえば、社債を発行した会社が倒産した場合、劣後債への債務の弁済は後回しになるということです。そのかわり、劣後債の利息は他の社債よりも高く設定されるため、リスクをとっても構わないという投資家が購入しています。

電力債

最後に、一般企業ではない特定業界の企業が発行する社債を紹介します。電力債とは、電力会社が発行する社債のことです。電力会社の設備投資には巨額の資金が必要になるため、その資金調達で電力債を発行することがあります。電力債はリスクが低いとされています。なぜなら電力債には、電力会社が保有する資産が担保として付いているため、電力会社に万一の事態が発生しても、投資した資金を回収できなくなる危険性が高くないと考えられているからです。

社債と株式との違い

冒頭でも触れましたが、社債と株式には似たところがあります。それは、資金を募る投資家に対して有価証券を発行する点です。しかし、その性質は似て非なるもので、社債を発行すると貸借対照表の「負債(他人資本)」が増え、株式を発行すると「純資産(自己資本)」が増えます。なぜなら、社債には利息の支払いと、満期になった際の償還(元本の返済みたいなもの)の義務があるからです。一方の株式には、配当金の支払いや返済義務がないものの、支配権の一部を株主へ渡すことになります(一部の種類株式を除く)。資金調達するときには、両者について比較検討して決めると良いでしょう。

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