DGFT請求書カード払いとは?口コミや利用方法、メリット・デメリットを解説

取引先の入金が遅れたり、売上金の入金前に請求書の支払日があったりすると、事業者は資金繰りに四苦八苦するでしょう。支払いの先延ばしを取引先に依頼すれば、信頼関係にヒビが入りかねません。

本記事では、手持ちのクレジットカードを利用して、請求書の支払いの後倒しが可能なサービスである「DGFT請求書カード払い」について解説します。DGFT請求書カード払いの仕組みからメリット・デメリット、口コミについて紹介します。

目次

DGFT請求書カード払いとは

DGFT請求書カード払いは、請求書カード払いのサービスです。銀行振込の請求書をクレジットカードで決済することで、支払を後ろ倒しにできます。運営会社は、株式会社デジタルガレージです。

DGFT請求書カード払いの利用の流れについて紹介します。

利用の流れ

DGFT請求書カード払いの登録方法および利用方法について紹介します。

登録方法

  1. DGFT請求書カード払いサービスの新規アカウント登録

メールアドレスとパスワード(英大文字・小文字、数字を含め8~32文字)が必要です。利用規約を確認後、アカウント登録になります。

  1. URLにアクセス

登録したメールアドレスにリンクされたURLが記載されたメールが届きます。URLにアクセスし、ユーザー申請を行います。

  1. 審査およびサービスの開始

ユーザー登録について、運営会社は審査を行い(通常1、2営業日ほど)、ユーザーとしてサービスが受けられます。

利用方法

  1. 請求書および取引先、利用するカードを準備・登録

利用者は、カード払いを行う請求書や取引先の情報、および利用するカード情報を入力します。振り込み名義人を任意で指定が可能です。また、振込日を指定する場合、請求書申込日の翌日から計算して、3営業日以降の日付が振込日として選択できます。

  1. カード支払い

登録を終え、カード決済が完了すると、取引先に運営会社から、支払振込予定日に振込が実行されます。手数料は、請求金額(税込)の3%です。なお振込金額が1万円以下の場合の手数料は、一律300円(税抜)となっています。

株式会社デジタルガレージについて

運営会社は、東京証券取引所プライム市場に上場している株式会社デジタルガレージです。

【運営会社概要】

項目内容
会社名株式会社デジタルガレージ
代表者代表取締役 林 郁
事業内容・決済事業 ・マーケティング事業 ・スタートアップ投資事業
資本合計820億8,500万円(2023年3月期)
住所本社 〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南3-5-7 デジタルゲートビル 本社 〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコDGビル
URLhttps://www.garage.co.jp/ja/
設立1995年8月17日
上場市場東京証券取引所 プライム市場 【証券コード4819】

DGFT請求書カード払いの口コミや評判は?

DGFT請求書カード払いを利用した事業者の感想はどのようなものがあるのでしょうか。

公式サイトから見てみましょう。

入金されるまでの期間が長く、資金繰りに苦労していましたが、急な資金が必要なときに利用できるので、助かります。 (建築事業者)  

DGFT請求書カード払い公式サイト
サイト監修者

建築業は一般的に売上サイトが長いので、支払いの後倒しは資金繰りに役立っているようです。

「今月、資金繰りしたい」というタイミングで、すぐサービスを利用できるのが良いです。 (小売事業者)

DGFT請求書カード払い公式サイト
サイト監修者

一度登録していれば、必要に応じて利用できるので機能的であるといえそうです。

Diners(ダイナースクラブカード)を利用できるサービスを探していました。食材の仕入れ関連の取引先企業は、請求書払いが多いので役立っています。 (飲食事業者)

DGFT請求書カード払い公式サイト
サイト監修者

「請求書カード払い」サービスを取り扱っている業者の中で、ダイナースクラブカードを利用できるのはDGFT請求書カード払いだけのため貴重ですね。

DGFT請求書カード払いのメリット4選

DGFT請求書カード払いを利用する場合、次の4点がメリットとしてあります。

  • 資金繰りにゆとりが生まれる
  • ダイナースクラブカードが利用できる
  • カード利用により支払いの一本化ができる
  • カード払いのポイントが貯まる

資金繰りにゆとりが生まれる

カード払いを利用することで、入金が最大60日後倒しが可能で、資金繰りにゆとりが生まれます。

資金調達の代表として、銀行の融資があります。融資には審査に時間がかかったり、場合によっては審査に通らなかったりして、資金繰りに支障をきたす可能性があるかもしれません。DGFT請求書カード払いでは、手持ちのカードを利用することで、支払いが後倒しとなるため、資金繰りに余裕ができます。

ダイナースクラブカードが利用できる

ダイナースクラブカードは、DGFT請求書カード払いにおいて利用が可能です。ダイナースクラブカードの特徴のひとつとして、利用限度額が一律に決まっていない点があります。利用者の属性に応じて利用限度額が決められるため、高額の請求書の支払いの後払いも可能となる場合があります。

カード利用により支払いの一本化ができる

取引先ごとに支払いを行う場合、経理の仕訳や振込等に手間がかかりますし、誤振込の恐れもあるかもしれません。

カードを利用することで支払いが一本化でき、手間や誤振込から解放されます。個社ごとの支払いのために費やしていた事務作業がなくなることで、事務の効率化が見込めます。

今までの事務作業時間を、他の業務への投入が可能となり、事業効率が各段にアップできるでしょう。

カード払いのポイントが貯まる

カードを利用すると、カード利用ポイントが付与されます。通常のカード利用と同様に、カードによる後倒しした場合にも、カード利用なのでポイントが貯まります。材料費の購入代金をカード払いすることで、ポイントが貯まるといった、通常あり得ないことが可能です。貯まったポイントを交際費等にも使えるので、有効にポイントが活用できそうです。

DGFT請求書カード払いのデメリット3つ

一方、カード払いを利用する場合、以下の3点がデメリットとしてあるので注意する必要があるでしょう。

  • 手数料が必要
  • 請求書利用できる請求書の先送り額はカードの利用限度内
  • 請求書によっては利用できないケースがある

手数料が必要

手数料として請求金額(税込)の3%が利用する場合必要です。なお、振込金額が1万円以下の場合は、利用手数料は一律300円(税抜)となっています。

請求書カード払いを利用すると必ず手数料が発生します。DGFT請求書カード払いの手数料は業界最安値ですが、手数料負担分だけ費用が発生し、場合によっては収益を圧迫する恐れもあります。必要なとき、必要な分だけの請求書で利用するのが良いでしょう。

請求書利用できる請求書の先送り額はカードの利用限度内

DGFT請求書カード払いにおいての利用限度額は定められておらず、決済で使うクレジットカードの利用限度内まで使えます。カードで請求書支払いをする場合、カードの利用限度額、および利用残高を事前に確認しておくと安心でしょう。

請求書によっては利用できないケースがある

DGFT請求書カード払いには、利用できない請求書があります。海外企業や国内の個人事業主が発行した請求書です。取引先に海外の事業者がある場合や、個人事業主と取引がある事業者、あるいは個人事業主間の取引を行っている事業者は注意しましょう。

DGFT請求書カード払いまとめ

DGFT請求書カード払いを活用すると、銀行振込の請求書の支払いを先のばしにできるため、借入金に頼らずに資金繰りを改善できます。ただし注意点として、海外の企業や個人事業主の請求書へのカード払いは受け付けられない場合があります。請求書カード払いには様々なサービスがあるため、比較して検討してみるのもよいでしょう。


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