従業員や取引先が負担すべき費用などのお金を、会社や店舗が一時的に立て替えてあげることがあります。このようなお金の仕訳で使うのが「立替金」という勘定科目です。立替金は、「一時的に支払ったお金を返してもらえる権利」と考えられるため、貸借対照表の資産と考えることができます。今回は、立替金の仕訳について解説します。
目次
立替金の仕訳
立替金の仕訳は、お金を立て替えたときと、立て替えたお金を支払ってもらったときに分かれます。
お金を一時的に立て替えたときの仕訳
例)取引先が支払うべき配送料300円を現金で立て替えた場合
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
立替金 | 300円 | 現金 | 300円 |
お金の立て替え払いをすると「立替金」という資産が増加するため、これを貸方に記入します。
立て替えたお金を支払ってもらうときの仕訳
例)立て替えた配送料300円を現金で支払ってもらった場合
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
現金 | 300円 | 立替金 | 300円 |
立て替えたお金を支払ってもらうと、「お金を返してもらえる権利」がなくなります。仕訳では、「立替金」という資産が減少すると考え、これを貸方に記入します。
立替金まとめ
立替金の仕訳について紹介しました。「悪いんだけど、飲み代を立て替えておいて」というのは、ビジネスだけではなく私生活の場でもよくある話のため理解しやすいでしょう。似ている勘定科目に「貸付金」や「預かり金」がありますので、区別できるようにしておくとよいと思います。
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